猫の食事・栄養のギモン(9問)

猫の食事・栄養
猫のごはんと水まわりの疑問を集めました。中毒を起こす危険がある食べ物から始まり、キャットフードを選ぶ基準、ウェットとドライの使い分け、開封後の保管方法と賞味期限を扱っています。猫は自分から水を飲む量が少ない動物なので、あまり水を飲まないときの工夫にも触れました。あわせて、ごはんを少しずつ何回にも分けて食べるのは異常なのか、ひげが当たらない器の高さと形はどうかといった、猫らしい食べ方の背景も確認できます。またたびを毎日与えてよいか、太りすぎの目安はどこかという質問にも答えています。

監修 獣医師 渡邊 遥おうち de ペットクリニック

猫に絶対に与えてはいけない食べ物は何ですか?

ネギ類、チョコレート、カフェイン、ブドウ、人間の牛乳(乳糖不耐症でお腹を壊す)、ユリ科の植物(かじるだけで致命的)です。お刺身や焼き魚の場合も、人間用は塩分が高すぎるため腎臓や心臓に大負担をかけます。また、生のイカやタコはビタミンB1欠乏症を引き起こすため非常に危険です。

猫があまりお水を飲まない時の対策は?

水飲み場を家の中に複数用意する、器を陶器やガラスに変える、流れるタイプの給水器を使う、ウェットフードを混ぜて水分補給させるなどの方法が有効です。ぬるま湯に溶かして与えられるペット用のヤギミルクも、水分補給のご褒美として活用できます。

猫のフード(キャットフード)を選ぶ基準は?

年齢に合ったもの(子猫用・成猫用など)で、パッケージに「総合栄養食」の表記があるものを選ぶのが基本です。猫は肉食動物のため、動物性タンパク質を一定量含むフードが望ましいとされていますが、必要な栄養バランスは年齢や体質、持病の有無によっても変わってきます。

「これが絶対に正解」というものではなく、ドライ・ウェットの違いや原材料へのこだわりなど、フードの選び方には様々な考え方があります。愛猫の食いつきや便の状態、体調の変化を見ながら合うものを見つけていくのが基本で、迷った際やアレルギー・持病がある場合は、かかりつけの獣医師に相談しながら選ぶと安心です。

キャットフード(ドライ)の適切な保管方法と賞味期限は?

開封後はジッパーをしっかり閉め、冷暗所で保管して「1ヶ月以内」に使い切るのが理想です。空気に触れると油分が酸化し、風味や栄養が急激に落ちます。

保管期間の目安や具体的な保存方法は商品によって異なる場合があるため、必ずパッケージに記載されている表示内容もあわせて確認するようにしてください。

猫に「またたび」を毎日あげても大丈夫ですか?

毎日あげるのは避けてください。常習性はありませんが、使いすぎると中枢神経が麻痺して効果が薄れたり、体に負担がかかるため、週1〜2回のご褒美程度に留めます。毎日あげられるご褒美や、食欲増進・水分補給を兼ねたものを探している場合は、無添加のペット用ヤギミルクという選択肢があります。完全無添加でお腹に優しく、栄養価も高いため安心して与えることができます。ぬるま湯に溶かして水分補給にしたり、フードへのふりかけとして上手に活用してみてください。

猫の体重管理、太りすぎの目安は?

猫を上から見てくびれがなく寸胴になっている、お腹の脂肪が歩くたびにタプタプ揺れる(ルーズスキンとは別)場合は肥満のサインです。

太りすぎが気になる場合、自己判断で急にフードの量を減らしたり食事を切り替えたりするのはあまりおすすめできません。年齢や持病の有無によって適切なアプローチは異なるため、まずはかかりつけの獣医師に相談の上、その子に合った減量ペースやフードの見直し方、運動の取り入れ方などを一緒に考えていくのが安心な進め方の一つかと思います。

猫がご飯を少しずつ何回にも分けて食べるのは異常?

正常な習性です。猫は本来、野生で小さな獲物を1日に何度も捕まえて食べていたため、一気食いをせず「ちょこちょこ食い」をする子が非常に多いです。

ウェットフードとドライフード(カリカリ)はどちらが良い?

どちらも一長一短です。ドライは歯垢がつきにくく経済的、ウェットは水分補給や嗜好性が高いメリットがあります。理想は「ミックスして与える」ことです。

もし水をあまり飲まず、ウェットフードもあまり好まない子の場合は、フードにかけるだけで手軽に水分補給ができるペット用のヤギミルクを活用するのもおすすめです。香りや風味で食いつきがアップすることも多く、フード選び以外の水分補給の工夫として取り入れやすい方法です。

猫がご飯を食べる器(食器)の理想的な高さと形は?

器の高さは、猫が頭を下げすぎずに食べられるよう「首の高さ(床から5〜8cm程度)」にある台付きのものが理想です。また、ひげが器のフチに当たると猫はストレスを感じるため、平たくて浅い、広口の器が好まれます。

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