猫の基本・お迎えのギモン(15問)

猫の基本・お迎え
猫を迎える準備と、迎えたあとの環境づくりをまとめたカテゴリです。最低限そろえたいグッズ、トイレの形状の選び方と砂を全取り替えする頻度、キャットタワーが必要かどうかといった住まいの整え方が中心です。脱走対策で特に気をつけたい場所や、マイクロチップの義務化についても扱っています。あわせて、ケージから出して部屋を自由にさせるまでの日数、ケージ飼いがストレスになるのか、保護猫を迎える場合の注意点、先住猫がいる家に子猫を迎えるステップなど、猫のペースに合わせる場面の質問も集めました。平均寿命やシニア期の始まりについても答えています。

監修 獣医師 渡邊 遥おうち de ペットクリニック

猫の年齢は人間に換算するとどうなりますか?

猫の1歳で人間の約15〜17歳、2歳で約24歳になり、その後は1年ごとに人間の約4年分の歳をとります。

猫を迎える前に準備しておくべき最低限のグッズは何ですか?

猫用トイレと猫砂、キャットフード、食器(フード用・水用)、爪とぎ、ケージ、キャリーバッグが最低限必要です。

猫にキャットタワーは絶対に必要ですか?

必須ではありませんが、猫は平面よりも「上下運動(高いところに登る)」を好むため、部屋が狭くても上下の移動空間(キャットタワーや家具の配置)を作ることが推奨されます。

また、猫は本来ジャンプや駆け回りといった瞬発的な運動を必要とする動物です。キャットタワーでの上下運動に加えて、おもちゃを使った短時間の遊び(1日数回、数分程度)を日常的に取り入れることで、運動不足によるストレスや肥満の予防にもつながります。上下運動と適度な遊びの両方を意識してあげると良いでしょう。

猫の「脱走対策」で特に気をつけるべき場所は?

玄関の開閉時と、網戸です。猫は網戸を爪で破ったり、器用に開けたりしてしまうため、網戸ロックや玄関前の脱走防止フェンスの設置が必須です。

猫用トイレの「形状(オープン型、ドーム型、システムトイレ)」の選び方は?

猫は排泄中の無防備な姿を見られたくないため、警戒心の強い子はドーム型、大柄な猫や掃除のしやすさを重視するなら広めのオープン型がおすすめです。猫の好みを最優先しましょう。

猫のトイレの砂はどのくらいで全取り替えすべきですか?

毎日の汚れた部分の除去とは別に、月に1〜2回はすべての砂を捨て、トイレ容器自体を丸洗いして消毒・乾燥させるのが理想です。

猫はお風呂(シャンプー)に入れるべきですか?

基本的には不要です。猫は自分でグルーミング(毛繕い)をして体を清潔に保つ習性があり、水が大嫌いな子が多いため、無理に入れると強いストレスになります。

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猫の平均寿命はどれくらいですか?

完全室内飼いの猫の平均寿命は約15〜16歳です。野良猫や外に出る猫に比べて、室内飼いの方が病気や事故のリスクが低いため長生きします。

なお、寿命には猫種による違いもあり、雑種(ミックス)は比較的長生きする傾向がある一方、純血種の中には遺伝的に特定の病気にかかりやすい種類もあり、それが寿命に影響することがあります。あくまで平均的な目安として捉え、猫種ごとの特徴やかかりやすい病気についても、かかりつけの獣医師に相談しておくと安心です。

猫のオスとメスで性格に違いはありますか?

一般的な傾向として、オスは甘えん坊でやんちゃ、感情表現がストレートな子が多く、メスはツンデレで警戒心が強く、自立している(お姉さん気質)子が多いと言われています。

ただし、これはあくまで傾向の一つであり、性別だけで性格が決まるわけではありません。子猫の時期の育った環境や親との関わり方、社会化期にどれだけ人や他の動物と触れ合ったかといった経験、そして何より個体そのものが持つ性格によって大きく変わってきます。同じ性別でも一匹一匹まったく違う個性を持っているので、一概には言えない部分となります。

保護猫を迎える場合、注意することはありますか?

最初は環境の変化にとても警戒するため、1週間〜数週間はケージから無理に出さず、猫のペースで家に慣れるのをじっと待つ忍耐が必要です。

また、保護猫はそれぞれ元野良猫だったり、多頭飼育崩壊の環境にいたり、前の飼い主のもとで辛い経験をしていたりと、その子なりの背景を抱えていることが少なくありません。人や物音に対する恐怖心の強さ、特定の行動への過敏さなどは、そうした経歴が影響している場合もあります。「なぜこの子はこんな反応をするのだろう」という視点でその子の背景を理解しようとする気持ちを持ちながら、焦らず根気強く寄り添ってあげることが、信頼関係を築く上でとても大切です。

猫のケージ飼いはストレスになりますか?

24時間ずっと閉じ込めるのは自由奔放な猫にとってはストレスになりますが、お迎え初期、お留守番時、就寝時などにケージを使うのは、猫の安全確保やテリトリー(安心できる場所)認識のため有効です。

猫が先住している家に、新しい子猫を迎えるステップは?

最初は新しい猫を完全に別室、またはケージに入れ、匂いのついたタオルを交換することから始めます。対面は徐々に行い、数週間〜数ヶ月かけるつもりで焦らず進めます。

対面を始めた当初は、先住猫が威嚇したり、シャーシャーと唸ったりすることがよくありますが、これはお互いを知らない者同士が距離感を測っている自然な反応なので、過度に心配しすぎなくて大丈夫です。無理に仲良くさせようとせず、威嚇が出たら一旦引き離すなどしてそれぞれのペースを尊重しながら対面を繰り返すうちに、少しずつ緊張がほぐれ、徐々にお互いの存在に慣れていきます。焦らず気長に見守ってあげましょう。

猫のマイクロチップ装着は義務化されていますか?

ブリーダーやペットショップで販売される猫には装着が義務化されています(2022年以降)。保護猫や知人から譲り受けた場合は努力義務ですが、脱走対策として強く推奨されます。

猫のシニア期は何歳からですか?外見の変化はありますか?

一般的に7歳頃からシニア期に入ります。毛艶が少し悪くなる、寝ている時間がさらに増える、高いところに登るのを躊躇するようになる、といった変化が現れ始めます。

シニア期に入ると、これらの外見的な変化に加えて、食欲や体重の増減、以前より水を飲む量が増える、爪とぎの頻度が減るといった生活面の変化も見られやすくなります。7歳を過ぎたら定期的な健康診断の頻度を上げるなど、若い頃以上にこまめな体調管理を意識してあげると安心です。

猫をお家に迎えたあと、何日くらいでケージから出して部屋を自由にさせていい?

まずはケージの中でトイレとご飯をしっかり覚え、飼い主さんが近づいても逃げない(リラックスしている)状態になるまで待ちます。個体差がありますが、およそ3日〜1週間が目安です。

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