犬の口腔ケアのギモン(10問)

犬の口腔ケア
歯みがきを続けるための工夫を集めたカテゴリです。頻度の目安や、固まった歯石が自宅のブラッシングで落とせるのかどうかから始まり、歯ブラシを激しく嫌がる場合の対処、シニアになってから始めても意味があるのかという疑問に答えています。子犬のうちのいつから始めるべきかという、最初のタイミングについても扱いました。あわせて、歯周病を放置した先に起こること、口臭が急にきつくなったときに考えられる原因、人間用の歯みがき粉を使ってはいけない理由、歯みがきガムやドライフードだけで足りるのかという、よく誤解される点も取り上げています。

監修 獣医師 渡邊 遥おうち de ペットクリニック

犬の歯周病を放置するとどうなりますか?

激しい痛みでフードが食べられなくなるだけでなく、歯周病菌が血管を通って心臓、腎臓、肝臓などの重大な内臓疾患を引き起こす原因になります。最悪の場合、顎の骨が溶けて骨折することもあります。そうなる前の日頃のケアが欠かせませんが、歯磨きが苦手な愛犬には、口に触れずに使えるタイプが向いています。お水に混ぜるだけのデンタルケア用品や、お口に塗るだけのデンタルジェルなど、状態に合わせて無理なくケアを始められます。

子犬の歯磨きはいつから始めるべきですか?

永久歯に生え変わる前の生後2〜3ヶ月頃から始めるのが理想的です。この時期に口の周りを触られることに慣れさせておくと、成犬になってからの歯磨きが非常にスムーズになります。最初は無理にブラシを使わず、お口に直接塗るだけのデンタルジェルを指につけて舐めさせ、口元に触れられる心地よさを教えることからスタートするのがおすすめです。

歯磨き自体をどうしても嫌がる場合は、飲み水に混ぜるだけのデンタルケア用品や、ごはんにふりかけるだけのデンタルサプリメントを併用するのもおすすめです。

犬の口臭が急にきつくなった原因は何ですか?

多くの場合、歯垢や歯石に繁殖した歯周病菌が原因です。また、胃腸の乱れや内臓疾患が原因で口臭がきつくなることもあります。お口のニオイ対策には、毎日の飲み水に混ぜるだけで口内環境を整えられるデンタルケア用品が効果的です。手軽にケアを続けながら、改善しない場合は一度獣医師に相談してみましょう。

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犬が歯ブラシを激しく嫌がる場合の対処法は?

無理に歯ブラシを使うとトラウマになってしまうため、まずはステップを戻しましょう。触られるのが苦手な子には、毎日のご飯にふりかけるだけでお口の環境を整えるデンタルサプリメントや、お水に混ぜるだけのデンタルケア用品など、お口に触れずにできるケアから始めるのが最適です。焦らず徐々にお口を触る練習を並行していきましょう。

歯石は自宅のブラッシングで落とせますか?

一度固まってしまった歯石は、残念ながら通常のブラッシングで落とすことはできません。
歯石がついてしまった場合は、動物病院での歯石除去処置(スケーリング)が唯一の解決法となります。

スケーリング後、きれいになった口内を保つために、自宅で歯磨きやデンタルケアを続けることが大事です。
自宅でのケアは「これ以上歯石を増やさないための予防」が中心となります。
歯磨きにプラスして、飲み水に混ぜるだけのデンタルケア用品や、ごはんにふりかけるタイプのデンタルサプリメントを取り入れて、歯垢が歯石化する前の予防を習慣にするのもおすすめです。

犬の歯磨きは毎日しないといけませんか?

犬は口内環境がアルカリ性のため、人間の約3〜5倍のスピード(約3日)で歯垢が歯石に変わります。できれば毎日、難しくても2〜3日に1回はケアが必要です。どうしても歯ブラシを嫌がる場合や、日々のケアをより手軽にしたい場合は、触れずに使えるタイプを組み合わせる方法があります。お水に混ぜるだけのデンタルケア用品、ご飯にかけるだけのデンタルサプリメント、直接塗るだけのデンタルジェルなど、愛犬の状態や歯磨きの得意・不得意に合わせて無理なく続けられるケア方法を選ぶことができます。

シニア犬(高齢犬)になってから歯磨きを始めても意味はありますか?

何歳から始めても遅すぎるということはありません。シニア犬こそ免疫力が低下し、歯周病のリスクやそこからくる内臓への悪影響が高まるため、お口のケアが重要になります。シニア犬に負担をかけないよう、まずはストレスのないデンタルケア用品をお水に混ぜることから始め、負担のない範囲でケアを充実させていきましょう。

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歯磨きガムだけで犬のデンタルケアは十分ですか?

歯磨きガムは噛むことで一定の歯垢除去効果が期待できますが、ガムが当たらない歯の隙間や裏側、歯周ポケットの汚れまで落とすことはできません。
歯みがきガムはあくまで補助的なケアと考え、基本的には歯みがきを行っていきましょう。

人間用の歯磨き粉を犬に使ってもいいですか?

人間用の歯磨き粉には、犬が摂取すると中毒症状を起こす恐れがあるキシリトールや、発泡剤、フッ素などが含まれているため、絶対に犬には使用しないでください。必ず、犬が舐めたり飲み込んだりしても安全な成分だけで作られたペット専用の口腔ケア用品を使用してください。

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ドライフードを食べていれば歯垢はつきにくいですか?

ウェットフードに比べれば水分が少なく歯に付着しにくいため、比較的歯垢はつきにくいとされていますが、それでも噛み砕いたフードの微粒子が歯の隙間に残り、歯垢の原因になります。ドライフードを主食にしている場合でも油断せず、毎日の飲み水に混ぜるタイプのデンタルケア用品を取り入れるなどのデンタルケアを継続してください。

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